2015年3月26日木曜日

守谷海水浴場

V3第9、10話は御宿から鴨川と外房の広範囲で撮影されている。
昨夏に続き先日泊りがけで検証してきたので何回かに分けて解説して行きます。

第9話、地中に逃げたレンズアリを追うV3。
この砂浜は勝浦市守谷海水浴場。(その前の戦闘も同海岸の岩場。)

堤防のコンクリート製波返しはもちろん、後ろに映りこむ民家がほぼそのまま残っている。
写真がちょっとずれたがカットによっては同じ浜を逆方向に。

第10話予告の冒頭に砂浜を走るハリケーンは神楽桟から伸びたロープ、後方の階段から察するに海岸東端の船着場前。上のシーンと同時に撮った物と思われる
 V3の勝利を喜ぶライダー隊と拉致されたモトクロスライダー達。
ここも上と同じ船着場。スロープがコンクリートになり若干雰囲気が変わっている。
出典:仮面ライダーV3 第9話 「デストロン地獄部隊とは何か!?」第10話「ダブル・タイフーンの秘密」

この海水浴場の周辺は大戦中、海軍の特攻兵器「震洋」の基地があった場所で今も「震洋」や弾薬を隠したといわれる手掘りの横穴などその名残を見ることができる。

2015年3月12日木曜日

春秋苑

結城丈二と共にデストロンを脱走した助手の科学者達葬られたのは川崎市多摩区の霊園春秋苑

墓参りする片桐の妹幸江。(スタッフのお遊びで劇中定番だが他2名の名前が平山、阿部両プロデューサーの名前になっている。)
撮影に使われたのは中区域にあった空き区画。現在は本物のお墓が立っています。(一応墓石にはモザイクかけました)
立ち去る幸江。赤丸内の墓石の見え方からするとカメラ位置はもう少し斜面の近くから見上げるような位置だったか。
墓の敷地内に入るのは遠慮したので若干角度が違うが風見の後ろの特徴ある六角形の墓石が一致する。また結城の肩の右脇に見える霊園前の民家が現存していた。(下のストリートビューの画像参照)
藤兵衛が待っていた場所は東特別区3付近、礼拝堂前の駐車場の一角。
現在、礼拝堂が建っている辺りは当時植え込みになっていたようだ。また駐車場の地盤が現在よりも若干低いようにも見える。
正門方向に走る結城のバイク。石積みの正門自体や街灯のポールはそのままだが左側の植え込みが無くなり駐車場が拡張された。進行方向の先に見える平らな屋根の民家は当時のまま。
上記の一連をV3撮影からお1年後、1975年の航空写真で図説してみた。位置関係が判るだろうか。


出典:仮面ライダーV3 第44話「V3対ライダーマン」

2015年2月11日水曜日

帝国ホテル駐車場

風見志郎の後輩、吉村秀夫に化けたジシャクイノシシが新幹線を狙う為にやってきたビルの屋上は帝国ホテルの立体駐車場。航空写真で見ていたら新しく建て替わっているかと思いましたが耐震補強などを受けながら現存。施設内では最も古いじゃないだろうか。
撮影に使われているのは屋上にあたる10階11階部分。
駆けつける風見志郎
風見と吉村の間に見える特徴のある建物はこちらでも紹介されている静岡新聞静岡放送東京支社。
外装補強で厚みが増しているため映像と同じ位置では見通せなかった。
 風見の後ろに見える「IMPERIAL HOTEL」の文字がある建物は1980年に解体された「第2新館(東館)」。現在はタワー館に建て替え済み。
上記の静岡放送東京支社を見える位置まで出てみた。
  11階側から見下ろすように撮影されているが現在は塞がれて同じアングルからは見下ろす事は出来なかった。
 スロープ部分の開口窓は塞がれてしまったようだ。
屋上から落とされた風見がV3に変身するシーンから11階に移動。撮影途中から降りだしたと思われる雨が強くなっているのが判る。(吉村が新幹線を見下ろすカットではまだ足元は濡れていないが風見の登場辺りから濡れ始めている。)
レリーフ状になった「泡消火栓」の表示がそのまま残っている。
V3左後方はNTT霞ヶ関ビル新館。
 少しアングルがずれてしまったが今は無き「ローヤルレコード」の看板があった「ニューギンザビル1号館」がそのまま残っている。
この時、V3ホッパーから送られてきた映像は先日紹介した平塚の日向岡
この歴史ある駐車場もいずれ取り壊す時が来たら愛知県犬山市にある明治村に移築保存されているかのフランクロイドライト設計の旧帝国ホテル横に移築してくれないだろうか。(無理)

出典:仮面ライダーV3 第13話「恐怖の大幹部ドクトル・ゲー!?」

余談ですがたまたま東映チャンネルで観ていた千葉真一主演「ボディーガード牙」でもこの駐車場が使われていました。(しかも同年撮影)
あと、数年前には4階からベンツが落下するなんて事故もありましたね。聞いた時は凄い話だと思いましたが行ってみて手摺の低さから年配の方ならありうるなぁと思うような場所でした。