2025年7月11日金曜日

東京サマーランド

山田姉弟が訪れていたドーム型の室内プールはあきる野市にある東京サマーランド。1967年開業の室内型レジャー施設で世界最大のプラスチックドームに東洋初の波の出るプール、熱帯植物園が売りだった。ドームと波の出るプールの基本構造は当時のまま営業をしている。
植物園でバショウガンを見つける姉弟
ドーム内の植物園だったエリアは残っておらず具体的な位置は特定出来なかった。
出典:仮面ライダーV3 第39話「人喰い植物バショウガンの恐怖!!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年11月10日放送

2025年7月8日火曜日

世附川 大棚

魔力の途絶えたドクロイノシシへの反撃が始まる
ドクロイノシシとの決戦は丹沢の世附川上流、大棚の林道で撮影されている。崖を駆け上がるドクロイノシシは林道脇にある無名の滝の横。
崖の上で立ちはだかるV3は同じ場所では地形が一致せず恐らく周辺の別の場所だろう。完全一致の場所を見つけられず一先ず道を隔てた山側で撮ってみた。
谷側を背後に戦うV3とドクロイノシシ。現在は木が生い茂り谷底は見通せない。
背後に映り込むカーブミラーは恐らく当時の物だろう。
エピソードラストで走っていく風見志郎はドクロイノシシと戦っていた林道から谷底側を見下ろす対岸を走っている。現在はご覧のように僅かに稜線が見える程度。
隊員たちに手を振るカットは特定出来なかったので先のカットで走っている辺りで対比を撮ってみた。
このロケ地は撮影当時はまだ無かった丹沢湖から9kmほど上流で一応県道ではあるものの途中崩落した場所もあり現在は林業関係者以外は車を乗り入れる事が出来ない。恐らく撮影当時は風見の乗るバイクはもちろんロケバスでもここまで行けたのだろう。当エピソードでは先のシーンで同じ世附川の山ノ上堰堤付近が使われていて当初この決戦シーンもその周辺だろうとの推察で探していたが見つけられず、助けを請おうとX(旧Twitter)でフォロワーさんに訊ねたところ程なくしてロケ地仲間のはにゅさんの鋭い考察により解決した。
出典:仮面ライダーV3 第31話「呪いの大幹部キバ男爵出現!!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年9月15日放送

2025年6月2日月曜日

宮田邸

ドクロイノシシに襲われ村で最期に生き残った宮田トシ子の家は川崎市麻生区千代ヶ丘にある邸宅の門が使われている。矢狭間が設けられ城壁のような白壁に薬医門が見事な門構えが現存している。
出典:仮面ライダーV3 第31話「呪いの第幹部キバ男爵出現!!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年9月15日放送

2025年4月27日日曜日

回廊廃墟

インターポールのデストロンハンター田所が暗号書類を解析して突き止めたデストロンの改造人間工場の破壊工作に向かうケンたち
アジトの入り口には川崎の枡形山にあった廃墟が使われている。様子を窺っているのは屋根が崩れかかった階段回廊の最上階部分でデストロンハンターたちはその脇の茂みにいたのではないかと思われる。
先の階段を降りた先にあった建物。その様子から当時廃墟だったと思われる。
この建物は恐らく山の麓にあった稲田登戸病院(2006年閉院)、もしくは病院を運営していた国家公務員共済組合の関連施設だったと思われ、現在も敷地には同組合の宿舎のマンションが建っている。また最初に様子をうかがっていた場所は現在は閉鎖されているがかつては公園だった(砂場の跡が現在も存在する)ようで宿舎と公園を回廊で繋いでいたようだ。稲田登戸病院のwikiには結核患者用の隔離病棟が存在したと書かれておりこの廃墟がその病棟だった可能性もある。撮影に使われた廃墟はその数年のちには解体されたようだが病院敷地内には形状のよく似た回廊が閉院まで残っていた。また、この廃墟は仮面ライダー第60話「怪奇フクロウ男の殺人レントゲン」や超人バロム・1第2話「呪いの怪人フランケルゲ」にも登場しており、たびたびここを訪れたであろう講談社のカメラマン大島康嗣氏は写真集「HERO 大島康嗣の仕事」にてここは印象に残っているとコメントされていたのが興味深い。

出典:仮面ライダーV3 第30話 「ドクトル・ゲー! 悪魔の正体は?毎日放送/東映/石森プロ 1973年9月8日放送

2025年1月1日水曜日

少年ライダー隊夏季トレーニングキャンプ

「少年仮面ライダー隊の隊員たちは夏季トレーニングキャンプを立花会長のもと伊豆熱海沖にある初島で行っていた。」
劇中のセリフ通り初島バケーションランド(当時)で撮影されている。

ロープクライミングをする岩場は実はプールサイドの擁壁。現在もほぼそのまま残っている。
ランニングは敷地内の「リュウゼツランの小径」だと思われる。足元のコンクリートタイルの石畳は当時のままだろう。
相撲を取っているのは初島バケーションランド(現:アジアンガーデンR-Asia)の熱帯植物に囲まれた広場。
ランニングする階段は島の外周の道からバケーションランドへの入り口にあたる。
敷地内で撮影に使われた詳細な位置を知るのに助けとなった70年代の絵葉書。現在ある構造物はのちに作られた物が殆どだが植栽の位置は大きく変わっておらず現在も50余年成長した棕櫚が風になびいている。
注目したいのがトレーニングのシーンで背後に映るコンクリート製の擬木で作られたアーチ。唯一当時から残る構造物かもしれない。
出典:仮面ライダーV3 第22話「恐怖のキャンプ 地底運河なぞ!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年7月14日放送