2023年11月30日木曜日

桂浜

故障したSS装置を修復するため専門家を招聘するデストロン
首領の指示したセリフ通り実際に高知の桂浜で撮影されている。
唐突に浜にある竜宮橋を渡る土佐犬という観光名物の組み合わせだが撮影のあった1973年に桂浜近くに観光向けの土佐闘犬パーク(のちにとさいぬパークに改名、1997年に廃業)が出来た関係かもしれない。橋自体はのちに移設されたようで当時とは少し位置が異なる。
桂浜の坂本龍馬像。劇中ではカメラがそのまま浜の先にある竜王岬に移るが現在では見通す事が出来なかった。
SS装置の専門家に近づき拉致する藤兵衛
SS装置の専門家に変装しデストロンと接触する風見
風見が立っていたのは桂浜の西南端にある竜王岬
出典:仮面ライダーV3 第21話「生きていたダブルライダー」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年7月7日放送

2023年11月29日水曜日

五台山ロープモノレール

奥道後から逃げたドクバリグモは高知の五台山展望台でSS装置の実験準備を進めていた。
当時、五台山にあった五台山ロープモノレールの看板が映し出される。映像の看板は山頂(三国停留所)か麓(青柳停留所)かどちらにあったものか特定出来なかった。ロープモノレールは交通状況の変化などにより撮影数年後には閉鎖、現存していない。対比の画像は麓の跡地にあるタクシー会社の物。
球形の独特な形状の搬機は日本でも唯一、世界的にも珍しい自走式のモノレールだったそうだ。
山頂の展望台より
搬機の中から周囲を見張る黒服の男たち
索道が存在しないので青柳橋より同方向を撮影。絶海池の排水機場の施設が現存している。
潜入する風見
搬機にぶら下がる決死の撮影
当時の展望台はロープウェイ廃止後も存続していたが2015年に耐震性の不足が判明。2022年4月に惜しむらくも閉鎖、解体となってしまった。現在はご覧のような木製の小さな塔が建つのみとなっている。
展望台ではドクバリグモ単体のスチールが撮影されている。現在の展望塔からは同じ稜線は見通せなかった。
出典:仮面ライダーV3 第21話「生きていたダブルライダー」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年7月7日放送

2023年11月24日金曜日

かわさき北部斎苑

海岸でのイカファイアとの戦闘で意識を失った風見は棺に入れられ火葬炉に入れられてしまう。
イカファイアの勝利の宣言を嘲笑うようにどこからともななく笑い声がこだまする。
この処刑場には川崎市高津区にある実際の火葬場「かわさき北部斎苑(当時は川崎市立葬祭場)」が使われている。施設は1983年に建て替わっていてその時点で煙突も姿を消したようだ。
敷地外から撮影していると偶然にも煙突があった位置に駐車場の照明が重なる。
出典:仮面ライダーV3 第3話「死刑台のV3」1973年3月3日放送 第4話「V3の26の秘密!?」1973年3月10日放送 毎日放送/東映/石森プロ

2023年11月22日水曜日

旧奥道後遊園地

逃げたドクバリグモを追ってホテルの外へやってきた風見(対比は2012年撮影。現在この道へはホテル側から入れないようです。)
園内にある素掘りの隧道。隧道を出た先に人工的に滝を生み出すために隧道の半分は水路になっている。
太鼓橋上で対峙する風見とドクバリグモ
現在は老朽化で橋を渡れなくなっていた。

変身したV3が立っているのは園内の通路に設けられた藤棚の上。一応現存しているが撮影ののちに手を加えられたと思しき箇所も多く正確な場所まで割り出せなかったが後方の稜線からすると恐らく橋の前のこの辺りと思われる。この後の戦闘は橋を渡った先にあったトリム広場という場所に移動するが前回12年前に訪れた時点で既に立ち入れなくなっていた。
出典:仮面ライダーV3 第21話「生きていたダブルライダー」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年7月7日放送

2023年11月21日火曜日

くるしま愛慈保育園

四国に展開するデストロンのアジトを探すため地元の少年ライダー隊員が集結する
地元エキストラを集めたこのシーンは来島どっく近くのくるしま愛慈保育園の園庭が使われている。園舎の背後には当時建設中だった来島どっくの社員住宅鳥越社宅11号館が映り込んでいる。
沖田博士が持っていた妹ひろ子と弟マサオの写真もここで撮られている。
ホテル奥道後(奥道後 壱湯の守)に設けられた奥道後歴史記念館に収蔵されていた園の写真。おそらく園の運営もホテル奥道後創設者の坪内壽夫が手がけていたのではないだろうか。
拙コレクションの劇場用スチールにもここでの1枚が。当初DVDでは扁額に書かれた文字が読み取れずこれを入手してスッキリした記憶がある。
出典:仮面ライダーV3 第21話「生きていたダブルライダー」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年7月7日放送

来島どっく大西工場(現:新来島どっく)

松山城からデストロンの車を追って行った先は今治の大西町にある来島どっく(現:来島どっく)大西工場。
工場の門は敷地拡大に伴い移設している。当時の門は建造中の部材を仮置きするヤードになっている。
車が入って行ったのは3号ドック北通路。
岸壁で戦うV3の先に見えるのは劇場版で爆破が行われた鴨池海岸沖の弓杖島
後方の護岸はのちの拡張で埋め立てられた。
3号ドックで建造中だった船の上にいるギロチンザウルス
掲載した画像を見ていただければお気づきと思うが今回工場の中まで行って撮影している。今回で3度目の現地探訪で敷地前まで来ると以前とは違った賑やかな様子。よく見るとゲートにはアーチが組まれそこには「新来島感謝祭」の文字が…次々と親子連れが敷地内に入っていくではないか。偶然にも工場内で行われるイベントに遭遇、工場内を見学する事が出来た。まさか中に入れるとは思ってもいなかったので具体的な位置の割り出しを細かく詰めていなかったので慌てて資料を確認しながら廻ってみたがメインの見学コースが時間終了、十分に検証することは叶わなかったが普段は入る事が出来ない工場内を見て回る事が出来たのは大きな収穫だった。今回は公開されていなかったが建造中の船の上まで行ける事もあるそうだ。興味ある方は是非来年のイベントに合わせて行ってみてはいかがだろうか。
当時のものではないが劇中で藤兵衛たちが捕らえれていたドック横のタワークレーン
現在建造中のタンカー
出典:仮面ライダーV3 第20話「デストロン四国占領作戦」1973年6月30日放送第21話「生きていたダブルライダー」1973年7月7日放送 毎日放送/東映/石森プロ 

2023年11月19日日曜日

室戸スカイライン

V3ホッパーを放ちギロチンザウルスの車を追う
ホッパーから送られてきた映像で車が走っていたのは高知県の室戸岬中央の尾根を走る室戸スカイライン。興味深いのはこのカットのカメラ位置である。1970年に室戸スカイラインが開通して間もなく山の山頂付近に建った結婚式場を併設した展望台"スカイレストニューむろと"から撮影されていたと考えられる。対比の画像も実際にニューむろとから撮影した。
このニューむろとは一説には1972年開業1978年廃業、そのまま建物が放置されて廃墟化しているのだがその奇抜な意匠と岬の眺望からネットの時代以降、廃墟マニア界隈では有名な物件となっている。もちろんV3の映像はここが営業中に撮られている。
屋上から岬の突端の方角。たまたまSNSでここの屋上で撮られた写真が目に留まり、第21話のアングルに非常によく似ていたのに気づいたのが特定のカギとなった。ホッパーの映像は下の画像、中央あたりを捉えていた。
出典:仮面ライダーV3 第20話「デストロン四国占領作戦」毎日放送/東映/石森プロ 1973年6月30日放送

湧ヶ淵#1

匿っていた深沢が散歩に出たと聞いて探しに行く風見
風見が歩いていたのはホテル奥道後の敷地内を流れる石手川沿いに設けられた湧ヶ淵の遊歩道。手前のアーチ橋はみかえり橋。
欄干には割と最近の物と思われる流芥物が多く堆積する。橋自体も本体の鉄骨周辺のコンクリートが崩れており、いつ崩落しても不思議はないほどだった。
金閣寺の方向に向かう風見
先ほどのみかえり橋の辺りから隧道を抜けた先には山門があり脇には不動滝、そして更に進んだ先にあった金閣寺は2001年に台風で倒壊してしまった。このシーンに映る通路は切り立った崖に棚のように設けられた桟道で、初訪の際はこの桟道の途切れた先まで行ってみたが今回は更に痛んでおり危険性を感じ踏み出すのを断念。対比の写真は初訪の2012年撮影。
崩落した桟道。恐らくこの20メートルほど先に金閣寺があった。2012年8月撮影。
前回はまだ形を留めていた風見の後ろに映る山門も倒壊、桟道には崖の上から崩れ落ちた岩が積もる。2023年11月。
朱塗りの欄干が緑に映える風情ある散策路だったが現在は放置され荒れ果てていた。初めて訪れた2012年の時点でもかなり廃れていたがそれでも疎らに歩く宿泊客を見かけたが現在は歩くのが危険な程だった。

出典:仮面ライダーV3 第20話「デストロン四国占領作戦」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年6月30日放送