伊東港

藤兵衛を訪ねた純子はデストロンに襲われるがあわやのところをV3に助けられる

2人が立っていたのはかめやからほど近い伊東港の突堤、赤灯堤防の先端。背後の赤い灯台はアングルから外れてしまったが現在は人の背丈ほどの小さい物に替わっている。

出典:仮面ライダーV3 第4話「V3の26の秘密!?」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年3月10日放送

初島＃１

熱海の沖合を航行するフェリー

映し出された船は熱海大島間に就航していた初代はまゆう丸。初島の西側から伊豆方向を見ていて後方の稜線が霞んで分かりにくいがコントラストを調整してみると左端に大室山が確認出来る。船の上に白っぽく見える部分は国道135号線に当時新しく作られたバイパス部分の擁壁だと思われる。

初代はまゆう丸(筆者所有の絵葉書より)

虎視眈々とフェリーを狙うデストロンの新怪人ハリフグアパッチ

ハリフグアパッチがいたのは島の東側に広がるゴロタ場。

デストロンの破壊活動を目撃してしまう親子が釣りをしていたのは島の西側の浜。ハリフグアパッチの手前の特徴的な窪みのある岩は割れてしまったようで見つからず。なお、この位置からは先の船の航行していた方向は見る事は出来ない。

中村親子が釣りをしていたのは島の西側の先。当時の雰囲気を残す初島だがこのあたりは大きく変化している。当初は小さな第２漁港のあった西側だったが90年代にリゾートホテル開発が行われた際にフィッシャリーナが設けられ撮影当時のはキャンプ場だった西の岬部分に艇置場が作られた。周囲に波消しブロックや大きな岩が積まれた為に親子の乗って岩も埋もれたか別の場所に積み替えられたようで見つける事が出来なかった。

左端に映り込むのは第２漁港の干物台だろうか。対比の写真は親子のいた場所からは見通せない為、第２漁港から島の南端を写した。茂みの奥にある建物が旧初島クラブ、現在は会員制リゾートホテルのエクシブ初島クラブ。

ご覧のように堤防と消波ブロックで浜は見通せない。

映像通りであれば長沢大演ずる父の有三が駆けつけた浜は第２漁港の南側となるはずだがこの浜で撮影された19話ラストのシーンを見ると浜の広さなどの雰囲気が異なる。このシーンでは背後の茂みから水辺までの距離が狭くラストの一同が会する広い浜と同じとは考えにくい。フィッシャリーナ建設で埋もれてしまった辺り別の場所かどこかで撮られたのではないかと思われる。対比の写真は浜の広さが似ていた第１漁港の西側で撮影してみた。

出典:仮面ライダーV3 第19話「ハリフグアパッチの魚雷作戦!!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年6月23日放送