インターポールのデストロンハンター田所が暗号書類を解析して突き止めたデストロンの改造人間工場の破壊工作に向かうケンたち
アジトの入り口には川崎の枡形山にあった廃墟が使われている。様子を窺っているのは屋根が崩れかかった階段回廊の最上階部分でデストロンハンターたちはその脇の茂みにいたのではないかと思われる。
先の階段を降りた先にあった建物。その様子から当時廃墟だったと思われる。
この建物は恐らく山の麓にあった稲田登戸病院(2006年閉院)、もしくは病院を運営していた国家公務員共済組合の関連施設だったと思われ、現在も敷地には同組合の宿舎のマンションが建っている。また最初に様子をうかがっていた場所は現在は閉鎖されているがかつては公園だった(砂場の跡が現在も存在する)ようで宿舎と公園を回廊で繋いでいたようだ。稲田登戸病院のwikiには結核患者用の隔離病棟が存在したと書かれておりこの廃墟がその病棟だった可能性もある。撮影に使われた廃墟はその数年のちには解体されたようだが病院敷地内には形状のよく似た回廊が閉院まで残っていた。また、この廃墟は仮面ライダー第60話「怪奇フクロウ男の殺人レントゲン」や超人バロム・1第2話「呪いの怪人フランケルゲ」にも登場しており、たびたびここを訪れたであろう講談社のカメラマン大島康嗣氏は写真集「HERO 大島康嗣の仕事」にてここは印象に残っているとコメントされていたのが興味深い。
出典:仮面ライダーV3 第30話 「ドクトル・ゲー! 悪魔の正体は?」毎日放送/東映/石森プロ 1973年9月8日放送