2024年4月23日火曜日

東京湾第10号埋立地

追い詰めたスプレーネズミをキックで倒したV3。
スプレーネズミとの戦闘自体は府中にあった田村石材是政工場だがキックで土手から転落するシーンからは東京湾10号埋立地に移る。これは続くクサリガマテントウとの決戦と同じ場所でカメラが弾いた際に右端に僅かだが江東清掃工場の二本の紅白煙突が映る事からも分かる。現在は東京ビッグサイトの西側、、水の広場公園辺り。
クサリガマテントウが潜んでいたのは埋め立て工事でそこに停船していた杭打船。古川組月島号と船名が確認出来る。
船上で戦うV3の後方には有明埠頭に現存する都営4号上屋が確認出来る。その先には埋め立ての始まった海の森が見える。
現在東京ビッグサイトの建つ東側にはまだ電柱以外に構造物が見えない。
西側後方には有明埠頭橋が映り込む。
アングルによっては先日閉館した船の科学館のタワー部分が映り込む。現在では東京国際交流館に遮られるが頂部が僅かに覗いている。
出典:仮面ライダーV3 第18話「悪魔の裏切り あやうしV3!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年6月16日放送

2024年4月15日月曜日

伊東港

出典:仮面ライダーV3 第11話 「悪魔の爪がV3を狙う!!」毎日放送/東映/石森プロ 1973年4月28日放送

2024年3月24日日曜日

こどもの国 セントラルロッジ#2

純子は襲われたのを振り切って逃げてきたところで風見と出会う。
ここはセントラルロッジ北側を通る外周道路。
デストロンのアジへ潜入するダブルライダー
劇中で映り込む階段部分は撤去されているが同じ仕様の階段側壁が残っている。
風見もライダーを追ってアジトへ向かう
出典:仮面ライダーV3 第1話「ライダー3号 その名はV3!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年2月17日放送

こどもの国 セントラルロッジ #1

珠純子は絵を描きに訪れていた森の中で怪しい集団を見かける。
森に囲まれたこの建物は横浜市青葉区にあるこどもの国にあったセントラルロッジ。メタボリズム建築に基づいた黒川紀章設計のこの建物は子供のためのレクリエーション施設で宿泊施設や食堂を備えていた。その意匠ゆえV3以降、生田作品では度々悪の組織のアジトなどのシチュエーションで登場する。
建物東側の入り口に入っていくハサミジャガー
純子が立っていたのはセントラルロッジ南東側。建物との間には映り込まないが白鳥湖がある。
純子の背後はキャンプ場(現在はバーベキュー場)
建物東側にあった階段を上がる純子
この階段は躯体に付随した部分こそ建物と一緒に撤去されているが、本エピソーでは一瞬だけ映るそこから下の部分はそのまま残されている。


出典:仮面ライダーV3 第1話「ライダー3号 その名はV3!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年2月17日放送

2024年3月15日金曜日

台湾版仮面ライダーV3

日本での仮面ライダーの人気絶頂期だった1970年代前半からアジアへ輸出され各国で放送され人気を博していた。1974年、その人気を受け、台湾の映画会社「東星電影」のプロデューサー王東海は来日し東映と仮面ライダーの2本の映画製作を契約する(その後1作増えて全3本となったとの事なので恐らく契約時はまだ「5人ライダー対キングダーク」公開前だったのかもしれない)。台湾版仮面ライダーは現地では「閃電騎士」のタイトルで仮面ライダーのアクションシーンなどを流用し役者の演技部分は台湾の役者で置き換え現地の言葉で演技する、という、のちのパワーレンジャーと同様のスタイルのリブート作品となっている。当時の海外での仮面ライダーというとタイのチャイヨープロダクションが製作した「ハヌマーンと五人の仮面ライダー」も知られているが、こちらは映画「五人ライダー対キングダーク」のタイでの配給権の契約を元に勝手に改作した異色作となっている(製作の経緯に関しては造詣が深くない為、相違がある部分があるかもしれない事をお断りします。)
さて、話を閃電騎士の戻すと製作は契約の翌年の1975年2月、生田スタジオではまだ仮面ライダーストロンガー製作中の時期から監督として東映の塚田正煕氏とエキスプロの八木功氏が渡台したそうだ(*"怪獣とヒーローを創った男たち"著:特撮映画研究会 八木氏のインタビューより)。また、造形師の若狭新一氏の証言によれば殺陣師に大野剣友会の池田力也氏と中村祐氏が参加、仕上げ仮面ライダーシリーズを手がけた映広音響(現:映広)が行ったそうだ(構成/文筆家の金田益美氏:談)。これらオリジナルと違わないスタッフが参加した現地撮影パートは過去作品アクションシーンから引用された映像と違和感なく編集されており、台湾人俳優に置き換えられてはいるもののカット割り、殺陣のタイミング、劇伴やSEと生田純度の高い映像として仕上がっている。それら作品が権利関係で現在どのような状況にあるかは分からず、クリアな映像で観ることは叶わないがご興味あれば是非ご覧頂きたい。
本ブログでは閃電騎士シリーズを生田スタジオ存続中に制作された正統な系譜と考え、可能な限り現地ロケ地を紐解いていこうと思う。
出典:閃電騎士V3 東星電影 1975年11月11日台湾公開


2024年3月10日日曜日

こどもの国 外周道路

メバズーカの背中のバズーカの猛攻に翻弄されるダブルライダー、その砲撃は少年ライダー隊本部へも迫る。そこへ颯爽と現れた仮面ライダーV3は藤兵衛救出へ向かう。
ハリケーンにまたがるカットまではカメバズーカ戦ロケ地の八王子市松が谷の造成地だがカットの切り替わりからこどもの国の正面陸橋の西側の道。長らくこのカットがどこで撮られたか思案していたが、私同様この道のロケ地を探していた”此処にスタジオがあった頃”筆者のHIDE男氏が園の関係者に確認を取ったところ、此処だろうという回答を得たとの事だった。確かにこの道が映り込む第1話の救急車のカットと比較してみると丘の起伏の具合、葉の落ちた木々が一致している事が確認出来る。
生憎、坂の中腹にトイレが建ち劇中と同じアングルを見通す事が出来ない。劇中カメラ位置自体にも植栽が茂り本来よりやや西側によって撮影している。
走っていく先は正面陸橋へ続く
ロケ地を考察する際、劇中の流れ通り八王子市松が谷の造成地ではなくこどもの国では?と思い立つきっかけとなった道の脇の道標。
造成地の区画表記には見えなかった事から公園内のオリエンテーリングのチェックポイントか何かでは?と思ったが現在も道の反対側に同様の標識が残っていた。
出典:仮面ライダーV3 第2話「ダブルライダーの遺言状」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年2月24日放送

2024年3月2日土曜日

サイクリングコースに掛かる橋

己が信じていた組織の本性に気づき心が揺れる結城
結城が立っているのはこどもの国の多目的広場脇を通るサイクリングコースに掛かる橋。現在も同じ位置にあるが金属製の物にかけ替わっている。
当初、園内にある別の橋と予想していたがブログ「此処にスタジオがあった頃」のHIDE男氏にご教示いただいた。
出典:仮面ライダーV3 第46話「ライダーマンよ どこにいく?」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年12月29日放送

2024年2月28日水曜日

こどもの国 キャンプ場

襲って来た怪人を追って行った先は横浜のこどもの国内にあるキャンプ場。現在は野外炊事場と看板が掲げられている。
戦闘員を押さえつけている煉瓦張りの構造物は窯場
キャンプ場の様子を写した絵葉書(年代不詳)
ハサミジャガーを追って行く段状になった場所は窯場の先にるテントを張る為のスペース
出典:仮面ライダーV3 第話 毎日放送/東映/石森プロ 1973年2月24日放送

2024年2月19日月曜日

旧ランド坂

ツバサ大僧正を倒し去って行くV3
ハリケーンが走って行く坂道はよみうりランドの稲城市側にあったよみうりランド通りの坂道、通称「ランド坂」。矢野口の大規模な開発で谷が埋め立てられ道の区画が変更、24年1月29日に新道が開通した。
旧道となるヘアピンカーブになった坂はゲートによって閉ざされている。
ゲートの合間から覗いてみた。
カメラがパンした先にはヨロイ元帥のシルエットが。ヨロイ元帥が立っているのは当時のよみうりランドのゲートに隣接した駐車場の端。現在は温浴施設「丘の湯」が建っていたがこちらも1月で営業終了、今後は改装されて中華料理店として利用される事が決まっており建物は存続するそうだ。
開通した新道。今後は此処に読売巨人軍の球場、水族館等が作られるそうだ。
出典:仮面ライダーV3 第40話「必殺!V3マッハキック!!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年11月17日放送

2024年2月9日金曜日

二ヶ領宿河原堰堤

最後の猛攻を掛けてきたデストロン。再生怪人軍団に襲われる少年ライダー隊員たち
怪人に襲われていたのは多摩川の宿河原堰堤。映り込んでいた堰は放送から7ヶ月後に起きた彼の多摩川水害の自衛隊の爆破で半壊、その後もたびたび改修を受け2012年の改築で堰堤の位置自体が数十mほど下流に移築された。よって撮影に使われた川床ブロックがあった位置は現在の堰が建っている辺りになる。対比の写真は実際の場所より若干下流の降りる事が出来る場所で撮影している。
このブログを書いている本日2月9日は以下にも記載している通り第52話が放送された日、最終回50周年記念日である。今日までに全ロケ地を紹介しきれなかったのは残念だが引き続き宜しくお願いいたします。
出典:仮面ライダーV3 第52話「デストロン最後の日」 毎日放送/東映/石森プロ 1974年2月9日放送

2024年2月7日水曜日

家、ついて行ってイイですか?

去る2月4日に放送されたテレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」にスタッフが偶然街で出会った市井の人として仮面ライダーV3からストロンガーまでバイクスタントを務めた熊沢敏明氏が出演されていた。番組スタッフを自宅に招き入れた熊沢氏が現在の生活を語りながらスタントマン時代の思い出を辿る。その時、自宅に飾られたオートバイライダー時代の写真の1枚が稲城市のモトクロスコース、トミナガオートランドで撮られた物だった。
トミナガオートランドは映画「仮面ライダーV3対デストロン怪人」OPの3人ライダーのジャンプシーンなど頻出のロケ地で、先日の番組中でも熊沢氏の自宅にこのジャンプシーンの写真が飾られているのを紹介していた。氏はオートバイライダーとしても仮面ライダーとしてもこの同じサーキットを走っていたという事になる(もちろん番組中ではそこまでの言及は無いが)。

両サイドの木立ちやコース脇の盛り上がる地形を見るとお分かりになると思うが、お立ち台に立つ熊沢氏の写真とこのジャンプシーンはカメラの方向的には同じだと言える。









出典:家ついて行ってイイですか?テレビ東京 2024年2月4日放送

伊豆海洋公園ダイビングセンター前

ドリルモグラに囚われた純子を救う為、伊豆城ヶ崎へ急行するV3
V3が走っていたのは伊豆海洋公園ダイビングセンター前の道。当時、道の両脇に植えられていた人の背丈程だった棕櫚の木が現在は10m以上に育っている。
出典:仮面ライダーV3 第12話「純子が怪人の花嫁に!?」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年5月5日放送