2024年3月24日日曜日

こどもの国 セントラルロッジ#2

純子は襲われたのを振り切って逃げてきたところで風見と出会う。
ここはセントラルロッジ北側を通る外周道路。
デストロンのアジへ潜入するダブルライダー
劇中で映り込む階段部分は撤去されているが同じ仕様の階段側壁が残っている。
風見もライダーを追ってアジトへ向かう
出典:仮面ライダーV3 第1話「ライダー3号 その名はV3!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年2月17日放送

こどもの国 セントラルロッジ #1

珠純子は絵を描きに訪れていた森の中で怪しい集団を見かける。
森に囲まれたこの建物は横浜市青葉区にあるこどもの国にあったセントラルロッジ。メタボリズム建築に基づいた黒川紀章設計のこの建物は子供のためのレクリエーション施設で宿泊施設や食堂を備えていた。その意匠ゆえV3以降、生田作品では度々悪の組織のアジトなどのシチュエーションで登場する。
建物東側の入り口に入っていくハサミジャガー
純子が立っていたのはセントラルロッジ南東側。建物との間には映り込まないが白鳥湖がある。
純子の背後はキャンプ場(現在はバーベキュー場)
建物東側にあった階段を上がる純子
この階段は躯体に付随した部分こそ建物と一緒に撤去されているが、本エピソーでは一瞬だけ映るそこから下の部分はそのまま残されている。


出典:仮面ライダーV3 第1話「ライダー3号 その名はV3!」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年2月17日放送

2024年3月15日金曜日

台湾版仮面ライダーV3

日本での仮面ライダーの人気絶頂期だった1970年代前半からアジアへ輸出され各国で放送され人気を博していた。1974年、その人気を受け、台湾の映画会社「東星電影」のプロデューサー王東海は来日し東映と仮面ライダーの2本の映画製作を契約する(その後1作増えて全3本となったとの事なので恐らく契約時はまだ「5人ライダー対キングダーク」公開前だったのかもしれない)。台湾版仮面ライダーは現地では「閃電騎士」のタイトルで仮面ライダーのアクションシーンなどを流用し役者の演技部分は台湾の役者で置き換え現地の言葉で演技する、という、のちのパワーレンジャーと同様のスタイルのリブート作品となっている。当時の海外での仮面ライダーというとタイのチャイヨープロダクションが製作した「ハヌマーンと五人の仮面ライダー」も知られているが、こちらは映画「五人ライダー対キングダーク」のタイでの配給権の契約を元に勝手に改作した異色作となっている(製作の経緯に関しては造詣が深くない為、相違がある部分があるかもしれない事をお断りします。)
さて、話を閃電騎士の戻すと製作は契約の翌年の1975年2月、生田スタジオではまだ仮面ライダーストロンガー製作中の時期から監督として東映の塚田正煕氏とエキスプロの八木功氏が渡台したそうだ(*"怪獣とヒーローを創った男たち"著:特撮映画研究会 八木氏のインタビューより)。また、造形師の若狭新一氏の証言によれば殺陣師に大野剣友会の池田力也氏と中村祐氏が参加、仕上げ仮面ライダーシリーズを手がけた映広音響(現:映広)が行ったそうだ(構成/文筆家の金田益美氏:談)。これらオリジナルと違わないスタッフが参加した現地撮影パートは過去作品アクションシーンから引用された映像と違和感なく編集されており、台湾人俳優に置き換えられてはいるもののカット割り、殺陣のタイミング、劇伴やSEと生田純度の高い映像として仕上がっている。それら作品が権利関係で現在どのような状況にあるかは分からず、クリアな映像で観ることは叶わないがご興味あれば是非ご覧頂きたい。
本ブログでは閃電騎士シリーズを生田スタジオ存続中に制作された正統な系譜と考え、可能な限り現地ロケ地を紐解いていこうと思う。
出典:閃電騎士V3 東星電影 1975年11月11日台湾公開


2024年3月10日日曜日

こどもの国 外周道路

メバズーカの背中のバズーカの猛攻に翻弄されるダブルライダー、その砲撃は少年ライダー隊本部へも迫る。そこへ颯爽と現れた仮面ライダーV3は藤兵衛救出へ向かう。
ハリケーンにまたがるカットまではカメバズーカ戦ロケ地の八王子市松が谷の造成地だがカットの切り替わりからこどもの国の正面陸橋の西側の道。長らくこのカットがどこで撮られたか思案していたが、私同様この道のロケ地を探していた”此処にスタジオがあった頃”筆者のHIDE男氏が園の関係者に確認を取ったところ、此処だろうという回答を得たとの事だった。確かにこの道が映り込む第1話の救急車のカットと比較してみると丘の起伏の具合、葉の落ちた木々が一致している事が確認出来る。
生憎、坂の中腹にトイレが建ち劇中と同じアングルを見通す事が出来ない。劇中カメラ位置自体にも植栽が茂り本来よりやや西側によって撮影している。
走っていく先は正面陸橋へ続く
ロケ地を考察する際、劇中の流れ通り八王子市松が谷の造成地ではなくこどもの国では?と思い立つきっかけとなった道の脇の道標。
造成地の区画表記には見えなかった事から公園内のオリエンテーリングのチェックポイントか何かでは?と思ったが現在も道の反対側に同様の標識が残っていた。
出典:仮面ライダーV3 第2話「ダブルライダーの遺言状」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年2月24日放送

2024年3月2日土曜日

サイクリングコースに掛かる橋

己が信じていた組織の本性に気づき心が揺れる結城
結城が立っているのはこどもの国の多目的広場脇を通るサイクリングコースに掛かる橋。現在も同じ位置にあるが金属製の物にかけ替わっている。
当初、園内にある別の橋と予想していたがブログ「此処にスタジオがあった頃」のHIDE男氏にご教示いただいた。
出典:仮面ライダーV3 第46話「ライダーマンよ どこにいく?」 毎日放送/東映/石森プロ 1973年12月29日放送